SWS 1/48 F-4C ファントムII ワイルドウィーゼルIV

敵防空網制圧を主任務とする専用機“ワイルドウィーゼル”とは。

ワイルドウィーゼルⅣとは、F-105Gの後継機としてF-4Cを改修したSEAD（敵防空網制圧）任務専用機。
AN/APR-25、-26やER-142など各種センサー類で敵のSAM（地対空ミサイル）サイトの追跡/誘導レーダーまたはレーダーサイトから発射されるレーダー波とその位置を探し出し、AGM-45などの対レーダーミサイルで攻撃するのが主な任務で、獲物を求めて地面を這うイタチにみたてて、通称“ワイルドウィーゼル”と呼ばれる。
現代のSEAD任務の基礎を築いた「F-4C ワイルドウィーゼルⅣ」を、その正確な外観形状と追加された専用アンテナなどの細部まで徹底再現。組み立てながら各型比較を存分にご堪能いただけます。

■危険な敵防空網制圧任務をこなすF-4C ワイルドウィーゼルⅣの操縦系統とは。
F-4C ワイルドウィーゼIVは後席のWSO（兵器システム士官）も操縦可能な点はC/D型と同様だ。複操縦式にすることで機体の生存性が高まるだけでなく、単座機では難しかったSEAD任務をこなす上で、後席WSOの作業の重要性は高かった。
敵のレーダー波を探知し、位置を探し出し、自機をおとりとして敵ミサイルサイトに接近して攻撃するという任務は複雑なだけでなく、非常に危険で困難なものだった。
SEAD任務用に改修された後席の計器盤やコンソールの再現にもご注目。

■敵防空網制圧任務に必要とされたワイルドウィーゼルならではの武装とは。
F-4Cは固定武装を持たず、AIM-7スパローやAIM-9サイドワインダーなどの空対空ミサイルを主兵装としていた。F-4C ワイルドウィーゼルⅣはそれらの空対空ミサイルに加えて、敵ケーダーサイトを攻撃する専用の対レーダーミサイルAGM-45シュライクを搭載した。
AGM-45は1963年から量産が開始されたアメリカ初の対レーダーミサイルで、AIM-7の弾体を流用している。初期のミサイルゆえ、さまざまな問題点はあったが、1981年までに約19,000発が生産された。AGM-45専用のパイロンはLAU-118/Aで、SWSではパイロンも正確にパーツ化している。

■ 3種のデカールを同梱
1. F-4C-24-MC Wild Weasel Ⅳ, Sr.no. 64-0840, 388th TFW/67th TFS, RTAFB Korat, Thailand, November 1972
2. F-4C-16-MC Wild Weasel Ⅳ, Sr.no. 63-7423, 388th TFW/67th TFS, RTAFB Korat, Thailand, November 1972
3. F-4C-16-MC Wild Weasel Ⅳ, Sr.no. 64-7467, 52nd TFW/81st TFS, Spangdahlem AB, Germany, July 1975
1.2.は1969年10月から沖縄、嘉手納基地の18TFW/67TFS“Fighting Cocks”に配備されたF-4C ワイルドウィーゼルⅣ。67TFSは1972年10月にタイ、コラート基地に派遣され、ラインバッカーⅡ作戦に投入された。インドシナ半島への展開は3か月だけだったが、67TFSは臨時に388TFWの指揮下に入り、コードレターZGを記入。67TFWの各機の機首には大きくパーソナルマークが描かれていた。
3.は1973年、旧西ドイツのシュパンダーレム基地、52TFW/81TFSのF-4C ワイルドウィーゼルⅣ。81TFSにはインドシナ半島から引き揚げてきた12機のF-4C ワイルドウィーゼルⅣが配備されていた。81TFSはNATOに於けるSEAD任務を担当していた。